雨の朝、田んぼに出るとすぐに目に入った大型のシギ。ホウロクシギだった。 3羽の幼鳥。くちばしは成鳥の半分ほどの長さしかない。雨という天気もあっ てか、強い警戒を見せることがなかった。車の中でじっとしていると近くまで 寄ってくる。 しかしカラスには気に入らない存在のようで、ときおり執拗な追い払いを受け る。耕起された刈田に入ると、見事にカムフラージュ。いると分かって見ない と土に紛れてまず気づかない。 雨は時に強く降り、撮影も思うように行かなかった。この時期にホウロクシギ がマイ・ホームフィールド立ち寄った証拠の写真。縦フレームで写してみた。 比較のため、1ヶ月前海で観察したホウロクシギ成鳥を再掲しておく。 ジシギの群が「ジェッ」と鳴きながら飛ぶ。水たまりにはタシギが身を縮めて いる。畦沿いに単独で行動していたこのジシギは、面構えからチュウジシギと 思った。 出石川を覗いてみるとコガモが到着していた。これから日ごとに数を増やして ゆく。田んぼの上をカルガモの群れが飛ぶ。この中にもコガモが1羽混じって いた。 午後の後半、もう一度田んぼを巡回したが、既に3羽のホウロクシギの姿は無 かった。相変わらず雨が続いておりチュウサギとダイサギ、濡れそぼったまま 動かないコウノトリにレンズを向けたくらいだった。 【撮影データ】 12/Sep/09 豊岡盆地 D90+VR300F2.8x1.4 |