8月7日は立秋だった。夏らしいギラギラ太陽が輝かないまま、季節は秋へと 移ろってゆく。近くの小さな湛水田をチェックポイントにおいて、南下のシギ チを待っている。 タカブシギ1羽を見つけた。7月20日、少し南の別の湛水田でタカブシギ1 羽の声を聞いていたが、秋の渡りで姿を見るのはこれが最初。5月の春の渡り で北帰行のタカブシギを見送ってから3ヶ月あまり。渡り鳥の南への旅はすで に始まっている。 反対側の畦沿いで餌を探す。水中から何か拾い上げた。落ちたトンボを見つけ たのだった。夏場の湛水田の維持は難しい。すぐに草ぼうぼうになってしまう。 僅かなニッチを見つけ、渡り鳥たちは旅の翼を休めてゆく。 【撮影データ】 08/Aug/09 六方田んぼ D90+VR300F2.8x1.4 |