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森の翡翠

ジョウザンミドリシジミ
ジョウザンミドリシジミ(シジミチョウ科)
鳥屋がカワセミに惹かれるように、蝶屋はミドリシジミ類(ゼフィルス)に夢
中になる。梅雨のこの季節、林道沿いには長いネットを持った人たちが集まっ
てくる。コバルトブルーは人の心を惑わせる色だ。

林道の水場で車を下りる。沢沿いにミドリシジミが1頭、テリトリを張ってい
るのを見つけた。ネットを振る人が来ない場所なので、じっくりとレンズで狙
うことにした。名前は後で調べたがジョウザンミドリシジミだろうと思う。
大概が翅を閉じている。ミドリシジミの識別は非常に難しい。翅の裏面パター
ンが手がかりになる。

見晴らしのよい葉の先端にとまり、他のオスの侵入を監視している。入ってこ
ようものなら、すぐにスクランブル発進し、卍飛翔を見せたあと追い払う。
この場所ではアカタテハもよく目についた。

路肩の日陰にはヤマアジサイが咲き、ヒメシロコブゾウムシ*を見つけた。
林道を少し高度を上げたところに、くたびれたササユリ*が一輪咲いていた。
鳥はそろそろ休業看板を上げないといけない。路肩の落ち葉をひっくりかえす
クロツグミだけが気をひいてくれた。

久しぶりに鳥の声を録ってみた。
ヤブサメ(MP3) 
トラツグミ(MP3) 



R.I.P Tadasu Takahashi


【撮影データ】 21/Jun/09 美方郡 D90+VR300F2.8x1.4,*GX100