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小さな森の住人



前週テンを撮影した場所から少し離れた森の中に、自動撮影カメラを仕掛けた。
翌朝、カメラの回収時にチェックすると、22時台に1回シャッターが切れて
いるだけ。しかも何も写っていない。(トップ写真)

誤動作だったのかな。それでも、画像を削除する前に、どこかに何かが写って
ないか、画像を拡大しながらチェックしてみた。おっと、見つけた!
さて、答えを見る前に、どこに何が写っているのか、トップ写真を見ながら自
分で探してみると面白い。








どうです、見つけられましたか。答えはここ。
小さなネズミが落ち葉に紛れるように顔を出していた。

大きくトリミングで切り出したアカネズミ。夜行性で、同じく森に住むヒメネ
ズミとよく似ている。アカネズミはこの写真のように主に林床で活動するのに
対し、ヒメネズミは樹上生活という棲み分けをしている。また、アカネズミの
方が胴に対する尾の長さの比率が大きく、目もクリっと大きく可愛らしい。

普段の生活ではまず目にすることのないアカネズミ。夜の森に置かれたカメラ
が、小さな森の住人の存在を教えてくれる。

※技術的には、右上からのライティングによるフレアが盛大に出てしまってい
るので、レンズ前に適当なフードが必要だろう。

【撮影データ】 13/Jun/09 豊岡市 D90+SIGMA17-70