自動撮影の現場を撤収した後、しばらく留まって野鳥観察に費やす。アカショ ウビンの声がわりと近くから聞こえてくる。チェックしていたコサメビタキの 繁殖は失敗していた。絶妙に木の一部に化けた巣を襲ったのは、カラスだった か、テンだったか。隣のコゲラの巣も、すでに巣立った後の様子で気配なし。 コガラのペアが立ち枯れに止まってイチャついていた。その後に止まったのは キビタキ。ときおりガスが流れる暗い森に、鮮やかな黄色があたりを一瞬明る くする。鳴いてくちばしを開いた写真を見ると、口の中まで黄色い。 別の林道を上がってみるが低い雲の中。アカゲラの営巣木ではヒナの声がまだ していた。ガスの中、遠くからアカショウビンの声。こんなジットリした朝に はアカショウビンがよく鳴く。 山を下りて午後の後半。著名な写真家がコウノトリの写真を撮りに来られた。 案内がてら六方田んぼを一緒に回る。百合地の幼鳥はJ0012の識別番号がつい た。痛めた右足は歩行時には引きずったままだが、ちゃんと自分で餌を採って いる。南の伊豆の巣塔では、3羽のヒナが順調に育っている。巣立ちは7月中 旬とのこと。 【撮影データ】 07/Jun/09 豊岡市 D90+VR300F2.8x1.4 |