谷のどん詰まり。早朝の森で鳥を待つ。クロツグミが近くで囀っている。沢を 挟んだ遠くから、ヤイロチョウのスローな声を聞く。姿は一度も見たことはな いし、車で簡単に観察が出来るとも思っていない。ま、声だけで満足。 サンコウチョウはすっかり馴染みとなった。数が増えたのと、込み入った杉林 での営巣が約束されているせいか、周囲の広葉樹の林でもよく姿を見るように なっている。こちらは尾の短いメス。オスの飛び出しモノはブレてしまう。 この谷の反対斜面を突っ切る林道に入ってみる。ガスに巻かれて視界がきかな い。こんな状況でよく出くわすのがヤマドリ。天敵のクマタカに襲われる心配 がないからか、呑気に舗装林道を闊歩している。こちらはメス。 林道は終点近くで舗装の延伸工事が進み、反対側から伸びてきている林道との 接続もあと僅かな区間を残すのみ。好きな山域なだけに、林道整備への思いは 複雑である。 【撮影データ】 30/May/09 美方郡 D90+VR300F2.8x1.4 |