里の冬鳥が終わり、春の旅鳥が通り過ぎてしまうと、足は自然と山へと向かう。 雪解けも終わった林道に入ってみた。あいにくの天気で、稜線はガスが流れて いる。ポイントで車を止め、しばらく待つ。 カケスが近くにやってきた。ゴジュウカラがブナの幹を走り回っている。斜面 の上からキビタキの声が聞こえてくる。 どこからともなくコルリが鳴き、カラたちが通り過ぎてゆく。トケンの季節に はまだ早い。先着のツツドリの声が聞こえるくらいだ。アオバトの呑気な声も 聞こえた。サンカヨウの開花を確認しながら山を下りる。 別の山に入っている仲間と合流。キノコの季節でもないのに地べたを這いずり 回っている彼のターゲットは、ギンリョウソウ*だった。 一旦山を下り、午後遅くから再び山に入る。このキビタキは翼に茶色を残す1 年目の若鳥。かなり攻撃性の強い個体だった。前からの威嚇ポーズ。 コゲラの巣穴では餌運びが始まっていた。ヒナが孵ったのだろう。 【撮影データ】 06/May/09 豊岡市 D90+VR300F2.8x1.4,*SP90MACRO |