円山川の堤防沿いに、イカルとシメが群れている場所がある。車や人が通ると 地上から飛び上がって離れた木の枝に退避する。 警戒を解くと再び地上に下りてゆく。彼らの目的は花の時期を終えたセイヨウ カラシナの実。群が採餌中は、パチパチと実のはぜる音が聞こえる。 イカルとシメは同じアトリ科の鳥で、似通った姿をしている。くちばしの大き さが目立つ。イカルはこのあたりで留鳥ないし漂鳥で、シメは冬鳥である。 イカルの外観は夏冬で変化がないが、シメのくちばしは冬の肉色から夏の銀色 へと変わる。 このカット、右からイカル、シメ♂、シメ♀である。混同されがちな2種だが、 違いを意識してみるとよい。 【撮影データ】 03/May/09 円山川 D90+VR300F2.8x1.4 |