午後の後半、出石川堤外の東浦ビオトープを巡回。春になって水が張られ、水 鳥が集まってきている。くちばしのしゃくれたシギを見つけた。逆光でよく分 からない。すぐにカラスに追われて飛び立ったこのシギ、チュウシャクシギだっ た。 近くを回っている仲間を呼んで一緒に観察を続ける。その後もカラスがしつこ く絡んできては飛ばされた。空抜けの飛びもの。 ようやくカラスの攻撃を逃れたチュウシャクシギ、農道で餌を食べ歩いたあと 湿地に入った。警戒の強いチュウシャクシギが多いが、この単独個体はかなり の愛想良しだった。 トリミングの図鑑カット。前からは、識別ポイントのひとつである頭央線がしっ かり見える。海岸でのこれまでの観察からもいえるが、チュウシャクシギは水 の中の行動を好まず、もっぱら草地で虫を食べる傾向にある。 同じ場所でチュウサギが畦沿いの餌を捉まえていた。 このチュウシャクシギ、翌日にはもう姿が無かった。 【撮影データ】 18/Apr/09 豊岡市 D90+VR300F2.8 |