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海を渡るヒヨドリ

ヒヨドリ
ヒヨドリ (スズメ目ヒヨドリ科/Brown-eared Bulbul)
海に出ると波打ち際に1羽のミユビシギを見つけた。伸びをしたところ。
愛想のよい個体で、近くから図鑑を撮り残す。

穏やかな海にはオオハムがのんびり浮かぶ。そろそろ夏羽の個体もちらほら。
この個体はほぼ換羽が終わった感じだが、首筋の白い縞が美しい。オオハムは
不思議な雰囲気を持った海鳥だ。時々沿岸に近寄ってパタパタを見せてくれる。

砂浜に腰を下ろし、まったりとオオハムの動きを眺めていたそのとき、黒い塊
が西から猛スピードで移動してきた。何者かを確認する余裕もなく、眼の前が
一瞬真っ黒になるほどの大群だった。(トップ写真) やがてその群は海から
防砂林へと向かい、その群の後姿をファインダーで追った。2千は越えると思
われる数のヒヨドリの大群だった。この海でこれほど大きなヒヨドリの移動群
を見るのは初めてで、そのダイナミックな光景に圧倒された。

浜を1.5キロほど東に歩く。ウミウが飛んだのと、岩場にはトウネンがポツ
ンといた。このシロチドリは、左脚の付け根に大きな腫瘤が出来ていた。
悪化した海環境が原因なのだろうか。

水場で待機するとキレンジャクが下りてきた。5〜6羽の小さな群のようだ。
頭を低くして水を啜ると、一目散に飛び出て行った。

【撮影データ】 18/Apr/09 京丹後市 D90+VR300F2.8