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春のマガン2

マガン
マガン (カモ目カモ科/White-fronted Goose)
午前中は海方面の観察に費やす。仲間二人は前日から滞在中のマガン3羽に遊
んでもらっている様子。海からの戻り、ノビタキを探しながら河川敷を巡回。
仲間の一人から、農地の用水路際でノビタキ♂1羽を初認したと連絡があった
が、この日はとうとう見つけることが出来なかった。

堤防に沿ってヒバリが垂直に上昇している。低い位置で滞空するので空抜けで
ないヒバリのホバリングを撮った。このカットはなかなかのお気に入り。春の
花が咲きヒバリの声があちこちで聞こえて、いよいよ春本番である。前日から
天気もすっかり回復して、今日は絶好の花見日和だ。

午後からマガン観察に参戦。子育て中の百合地人工巣塔下の田んぼに入り、し
ばらく休憩モードに入ったマガンを置いて、湛水田のシラサギにレンズを向け
る。婚姻色の出たダイサギ(亜種チュウダイサギ)が次々にドジョウを捕まえ
る様子が面白い。コサギも冠羽を伸ばして繁殖モードだ。

伊豆地区の巣塔でもコウノトリが抱卵中で、監視の車が付いている。農道を小
走りにやってきたのはイタチ。チョウセンイタチに比べ体が小さく、尾が短め
である。すぐに脇の溝に姿を消した。

午後遅くになって、マガンの行動も落ち着きを見せてきた。農道を歩いて寄っ
て撮ることも許した。繁殖中のケリと一緒のマガン。用水路に身を沈めてマガ
ンの目線で撮ったのがこれ飛び立ちものは、翼と尾羽の模様がよくわかる。
こちらの飛びもの、先頭が成鳥、後ろが若鳥である。腹の横縞の違いに注目。

この3羽、マガンの北帰行にしてはずいぶん遅い。この先海を越え、故郷まで
無事たどり着いてほしいものだ。

【撮影データ】 05/Apr/09 豊岡市 D90+VR300F2.8(x1.4)