内海のオオバンは、家禽なみの鳥に成り果ててしまった感がある。近寄っても 逃げもせず、かつて感じた神秘な鳥のイメージはもう無い。逆に、かつてはよ く見たバンの姿が消えた。 防砂林の遊歩道を1キロほど散策してから浜に出る。先週初認したクロツグミ が、美しい声で鳴いていた。 ハマシギの群が休んでいた。ここで越冬した連中だろう。まだ殆どが冬羽のま まだが、腹の黒い夏羽も混じりだしている。あまりにフレンドリーだったので つい寄り過ぎ、飛ばれてしまった。 シロチドリも2羽見かけた。繁殖ペアかも知れない。 沖合いのオオハムは、魚を追って時々浜に近寄る。こちらが寄るとその場で潜っ て、次に海面に顔を出した時には遥か遠くまで移動してしまっている。 トップ写真は近くで撮ったもの。ピン甘だが、カイツブリと同じように、足が お尻から出ていることが分かる。潜りに特化した構造だ。 これからしばらく、春のシギ・チドリ観察が楽しみである。 【撮影データ】 05/Apr/09 箱石海岸 D90+VR300F2.8x1.4 |