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真夏のカンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ
カンムリカイツブリ (カイツブリ目カイツブリ科/Great Crested Grebe)
田んぼから堤防を見上げると、円山川上空にミサゴが2羽飛んでいた。堤防に
上がってミサゴの観察。一定区間を往復飛行しながら、水面に上がってくる魚
を狙う。捕捉すると急降下しダイビング。中型のボラを仕留めると獲物を下げ
て山に戻って行った。続いて換羽中のカワウが頭上を飛んだ。

おや?と思うのと同時にカンムリカイツブリだと分かった。水上の白い首と腹
は遠くからでも目立つ。越夏のカイツブリとはこれまでも時々出会ってきたが、
今回の2羽はどうやらペアのようで、しかも怪我をして渡りを諦めた風でもな
かった。ときどき白い腹を日に晒してはノンビリしていた。

たまたま堤防を通りかかったコウノトリの郷公園のO主任研究員と情報交換。
カンムリカイツブリの話をすると、ひょっとすると近いうちに繁殖する可能性
もあるとのコメント。琵琶湖ではすでに繁殖が定着したようで、調べてみると
淀川水系でも越夏個体やヒナの観察例もある。円山川での繁殖も時間の問題か
もしれず、今後意識して観察してみたい。

【撮影データ】 14/Aug/08 豊岡市 D2X+VR300F2.8