我が家へ向かう田んぼ道。車道横の田んぼにコウノトリがいた。近すぎて画角 一杯に何とか押し込む。伊豆地区の巣塔で子育て中のJ381オスである。 小さな餌を何度も同じ動作で口の中に放り込むので気になった。拡大してみる とカブトエビだった。食べっぷりから見て、この田んぼには一杯発生している 様子。 昨日見つけたアオアシシギは同じ場所にまだいた。前日より撮影条件がよかっ たので再びレンズを向ける。しゃっくりをするような動作はこのシギの特徴で ある。 一旦離れてから帰り道にもう一度同じエリアを流す。助手席越しに茶色い鳥が 3羽、少し離れた水田の真ん中に見えた。カルガモではないなと双眼鏡を当て てみた。首の赤褐色が美しいシギだった。図鑑を積んでいなかったが、オグロ シギ夏羽とすぐに浮かんだ。昨秋、少し南の湛水田でオグロシギの幼鳥を初観 察したときの識別検討が、意識下に残っていた。 時刻はちょうど18時だった。赤くなった光を受けてオグロシギは水田の中で 一層際立って見えた。すぐ北の人工巣塔では、夕陽狙いのカメラマンがポイン トに集まっている。こんな美しいシギがここにいることを誰も知らない。 【撮影データ】 01/Jun/08 六方田んぼ D2X+VR300F2.8x1.4 |