円山川下流のひのそ島、河道確保のための掘削が行われ、水鳥のための湿地が 人工的に作られた。ひのそ島周辺は冬鳥の越冬地として定着し、コウノトリの 餌場にもなっている。 放鳥コウノトリのモニターから「変な鳥がいる」との報告が上がり、郷公園が ヘラサギと同定した。そんな情報をもらったので、週末に観察してきた。 道路から200m遠方、アオサギと一緒に1羽のヘラサギが餌をとっていた。 拡大してみるとヘラサギの「ヘラ」の意味が直感的に理解される。Spoonbill という英名は「スプーンくちばし」の意味。 サギと名が付くがトキの仲間。サギが目で魚を追い狙い撃ちで採餌するのに対 し、ヘラサギはくちばしを水中に入れて触覚で餌をとる。これはコウノトリと 同じやり方で効率は悪い。飛び立った翼の先端が黒く、下くちばしの色がまだ 黒くないことから、この個体は若鳥と思われる。 移動中のカモが休憩している。オシドリの一団が目に付いた。そうこうするう ちに河口の戸島湿地で営巣中のコウノトリのオスが飛来。アオサギとダイサギ も入って、めったとない記念撮影となった。(右から2番目がヘラサギ) 早朝で200m以上の距離があり、思うような写真が撮れなかったので翌日再 挑戦。昼前の時刻だったが、タイミングよく水浴びをしたあと、陸に上がって 羽繕いする場面に出会った。まずは久しぶりのデジスコ写真で。 水浴び* 羽ばたいて水切り* 陸に上がる。足は先端まで黒い* 何度もこのように首を回す* 300ミリに1.4倍テレコンかませて撮影。2枚目以降は超トリミング。 左岸は城崎街道とJR山陰線 ヘラの感じがよくわかる 口をよく開けるが、下くちばしの色が黒くない 翼の縁が黒いのは若鳥の特徴 【撮影データ】 12-13/Apr/08 円山川 D2X+VR300F2.8x1.4 *E5000+TSN-824M |