トップろっぽうフィールド日記>このページ

森の妖精


ヤイロチョウ(スズメ目ヤイロチョウ科/Fairy pitta)
昨年度の調査でマークしていたポイントで、ようやくヤイロチョウと接近遭遇
した。しかも巣材をくわえているので、確実にこのエリアでヤイロチョウが繁
殖している証拠を得ることになった。

飛び出しの瞬間、翼と上尾筒のコバルトブルーが鮮やかに暗がりに浮かび上が
った。見上げる木の枝に止まったヤイロチョウ、くちばしが前かぶりなのが残
念ではあるが、下腹部の、通称「赤フン」と呼んでいる赤い部分がよく分かる。
横の蔓に止まったヤイロチョウは体を伸ばして警戒ポーズ。赤フンの中央に細
いスリットが見えるが、これが抱卵斑かどうかは不明。

次に現れたときには巣材は無く、ヤイロチョウ図鑑写真となった。時々伸びて
周辺を警戒する。ホーエン・ホーエンと囀ると、少し離れてもう1羽がそれに
応える。繁殖ペア同士の確認であろう。

しばらくしてリラックスし羽づくろいを始めた。上尾筒のコバルトブルーや頭
央線の黒い色もよく観察できる。羽づくろいの最後にプルプル後ろ姿を見せ
て森の奥へと消えていった。

同じ山域を少し移動するとアカショウビンがひょっこり出てきた。
ヒョロロロと遠くのもう1羽と鳴き交わし。彼らも繁殖の最中なのだろう。
アカショウビン図鑑写真下からの見上げ。

青いヤイロチョウ、赤いアカショウビンと出会って、最後にキビタキの黄色で
締めくくる。

※地元の鳥仲間でヤイロチョウの繁殖状況を継続調査中です。
場所等の問い合わせには一切お答えしませんのでご理解願います。

【撮影データ】21/Jun/18 D500+VR300mmF2.8