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アカショウビン


アカショウビン(ブッポウソウ目カワセミ科)
上部が折れて立ち枯れになったブナの枯木。シーズンインの頃から、ここにア
カショウビンが営巣しそうだと狙いを定めていた。朝の6時台に現場で待機。
アカショウビンの声が谷底から次第に近づく。期待どおりだ。見通しのよい枝
に上がってきたアカショウビンのオス。ヒョロロと鳴き続けてメスを呼ぶ。

アカショウビンのペアがブナの幹にあいたキツツキの古巣のリフォーム工事に
取り掛かった。雌雄交代でくちばしで穴を広げる作業を続ける。

観察を続けるうちに、3箇所のキツツキの穴を試し掘りしては、お気に入りの
住処をチェックする行動を確認。最終的に一箇所に固執して穴を掘りだした。
短い時間で一回の作業は終わり、木屑をくわえて飛び出し空中に放り投げる。
掘った後の翻り飛び出し。

しばらく作業を続けたが1時間ほど経って中断し、2羽で飛び去って谷底に消
えたきり戻って来なかった。その後、何度か再訪するもこの場所で営巣するこ
となく、別の場所を見つけた様子であった。

林道を北にしばらく移動したブナ林でもアカショウビンと出会った。
アカショウビン、今の但馬の森では珍しい存在ではなくなってきた。

【撮影データ】17/May/18 D500+VR300mmF2.8