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シギチのオアシス


オグロシギ(チドリ目シギ科)
シギチの渡りもそろそろ終わりかけ。六方田んぼに水が入らないまま渡りの最
盛期が過ぎる。盆地の南の国府平野では、少し早めに水が入り出した。さっそ
くたくさんのシギチドリが、ひとときのオアシスで短い休息を過ごしていた。

オグロシギのペアは一際目立つ存在感。赤い色が美しいのがオスで、全体的に
色の薄いのがメスである。常に2羽が寄り添って行動を続けた。オスの正面姿
は細かい横縞が美しい。

代掻きのトラクターが近くで動く中、オグロシギは泥の中から餌を次々に捕ま
えて食べた。オグロシギのいるグループでアオアシシギ5羽、キアシシギ2羽
を数えた。

アオアシシギシギの1羽が派手な水浴を始めたので写真に記録した。一定の距
離を何度か小走りに往復しながら、その水しぶきで羽根を洗っているように見
えた。走り回る様子を以下に掲載。
アオアシシギシギ水浴1
アオアシシギシギ水浴2
アオアシシギシギ水浴3
アオアシシギシギ水浴4

クサシギタシギもチェック。ムナグロの群れもいた。翼を立てたところ。
ヒバリがムナグロの前を横切って飛ぶ。

キアシシギ2羽。海岸ではよく見かけるが、田んぼのキアシシギはわりと珍し
い。アオアシシギのそばでチョロチョロと動いていたウズラシギ。近くに寄っ
てきたときのウズラシギ後ろ姿ケリも飛んだ。

加陽湿地ではセイタカシギ1羽がいた。先に円山川の浅瀬で観察して以来の、
今期二度目のセイタカシギ確認である。翼を広げたところ。造成された湿地ら
しい人工物の中を歩くセイタカシギも、この時代を検証する記録写真。
クサシギとの2ショット。強い風が波紋を起こし、その中をセイタカシギが長
く赤い足でエレガントに歩いて行く。

【撮影データ】07/May/18 D500+VR300mmF2.8