コマドリ通過

谷にオオルリの囀りが響き渡る季節になった。しばらく待って近くの木に寄っ
てきたオオルリの背中が美しいルリ色に光った。向き直って正面姿。アップで
見れば立派なヒゲが生えている。

オオルリ以上の歌い手クロツグミも森に戻ってきた。モノトーンに黄色がシッ
クな美しさ。

谷沿いのポイントでは顔見知りの先客２名が出待ちをしていた。私もしばらく
我慢して待つ。ようやく斜面の上からコマドリが鳴きながら沢に下りてきた。
暗い場所で囀る尾羽がブレる。３羽ほどのオスが鳴き交わしをしばらく続けた。
やがて苔むした倒木を渡って斜面上部のブッシュへ姿を消した。通過のコマド
リの観察機会は１週間ほどで終わる。この時期限定の短い出逢い。

午後から田んぼを回ればスミレとアリアケスミレが畦道に満開だった。

海ではキレンジャクが相変わらず同じ水場に寄ってきていた。
別カット１。別カット２。ヒレンジャクは抜けたようで、キレンジャクの群れ
の中に見つけることができなかった。

【撮影データ】12/Arp/18　D500＋VR300mmF2.8