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白いコチドリ


コチドリ(チドリ目チドリ科)
六方川の橋を渡る際、下から地鴫が飛んでブッシュに入った。チュウジシギか
なと思いながら、姿がよく見えないまま飛び去った。早くも終わろうとしてい
る桜の枝にアオジが出てきた。

海辺に出るとノビタキがたくさん入っている。餌待ち場所から飛び出しては獲
物を捕まえる。なにげにレンズを向けたこのノビタキに、右脚にアルミの標識
リングを付けている。別カット。足環の刻印がはっきり識別できる距離まで近
づくことなく飛び去った。写真から切出した刻印をバンダーの友人に見せたと
ころKORの文字が見えるから、韓国でバンディングされたのかもしれないとコメ
ントを貰った。とりあえず山階鳥類研究所に報告しておいた。

オス先行のノビタキの移動群にメスも混じってきた。
ホオジロのペア。

風の強い雨まじりの田んぼにツバメが低く飛ぶ。
もう1カット。

休耕田湿地に入ったコチドリの中に変わったのが1羽いた。白いコチドリだ。
虹彩の色は普通のコチドリと同じ黒。アルビノの白化個体なら目の色は赤くな
る。少し飛んで起こした田んぼの上に降りた。遠くからでもとてもよく目立つ飛んだ翼の上面にはコチドリの羽根色が残る。飛翔の別カット翼の下は白い。
鳥に限らず、アルビノでない白色の変異個体を白変種と区分しているらしい。
天敵に見つかり絶命するリスクも大きいだろう。

【撮影データ】05/Arp/18 D500+VR300mmF2.8

【追記:2018.4.16】
足環付きノビタキの写真を山階鳥類研究所に照会していましたが、韓国の関係
者に問い合わせて放鳥データが判明したとのこと。以下の通りです。

足環番号: 韓国リング 010-24305
種名: ノビタキ
放鳥時の性・齢: オス・成鳥
放鳥場所: Heuksan-myeon, Sinan-gun, Jeollanam-do Province, Korea.
放鳥場所の緯度経度: 34° 41′ 21.62"N, 125° 25′ 31.37"E
放鳥日: 2017年4月6日
この鳥は、韓国の行っている標識調査で捕獲され標識放鳥された鳥でした。