午後遅くから山に向かう。稜線直下を飛び始めたイヌワシが岩の上に止まった のが確認できるが、地上からは遠い豆粒大の相手。休憩を終えて飛び立つと、 トビが寄ってきて2ショット。翼開長は2m前後あり、コウノトリと同じくら いの大型猛禽類である。トビとの比較でその大きさがわかる。 後日、イヌワシを近くから撮影できればと、止まった岩のあるピークに登った。 半日待って、一瞬現れたのがクマタカ。クマタカを見下ろしで撮るチャンスは なかなか無い。やがて稜線を越えて山頂上空をかすめ、クマタカは反対側の森 の中へと消えた。大きさ、希少さではイヌワシにかなわないが、古くから美し い羽根が珍重されてきた森の王者。 結局この日の山頂からイヌワシを観察することは叶わず、ときどき高速で尾根 をかすめ飛ぶアマツバメをレンズで追いかけた。 【撮影データ】21,24/Aug/17 D500+VR300mmF2.8 |