トップろっぽうフィールド日記>このページ

クロとクロ


クロジ(スズメ目ホオジロ科)
ホイ・チョイチョイチョイ♪という囀りをクロジと認識してから、ずいぶんと
時間が経ったが、その姿を撮影するチャンスが無いまま過ぎた。ようやく、枝
に止まったクロジの姿を捉えることができた。

正面からのクロジ。黒というより、全身鉛色といった外観で、とても渋い鳥で
ある。同じ仲間のアオジが平地の薮に暮らす冬鳥なのに対し、クロジは高所の
笹薮に暮らす、このあたりでは夏鳥である。シカの食害で笹薮が消失し、そこ
を住処にしているコルリやクロジが減ってきている。何とか生き延びてほしい
ものである。

山を下りて別のポイント向かう。今日のもう一つの目的はクロシジミのチェッ
ク。この産地は採集者も多いが、個体数も結構多いので観察にさほどの苦労を
必要としなかった。ススキの葉裏に止まったクロシジミ、葉を手で捻って上向
きにしてから魚眼レンズを近づけた。戻り道で見つけたクロシジミ別カット。
鳥のクロジと同様、シジミチョウの中では渋い存在である。

観察中に見つけたジャノメチョウツマグロヒョウモン。

森の中ではクロツグミがヒナに餌を運んでいた。
神社杜のアオバズク親子は元気な様子であった。

上がり際、円山川河川敷でキツネを見た。

【撮影データ】24/Jul/17 D500+VR300mmF2.8,90mmMACRO