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アオバズク親子


アオバズク(フクロウ目フクロウ科)
仲間から情報を得て神社杜のアオバズクの様子を見てきた。たまたま早朝の現
地で一緒になり、二人で観察を続けることに。

ヒナ1羽を挟んで、両側に親鳥が守っていた。こちらはオスっぽい。白い眉斑
が現れる。少し離れた高い場所にいるのは眉斑が出ないメスに見える。

さてヒナであるが、どうやら左目が潰れている様子。アオバズクの巣立ちビナ
は2〜3羽いるのが普通であるのに1羽しかいないのが不自然で、しかも左目
が異常。仲間の初期の観察によれば巣立ち前と思われる小さな白いヒナが、地
面でヨタヨタしているのを目撃したとのこと。

これらの観察結果から、アオバズクの巣が何者かに襲われ、目を負傷しながら
も巣から落下して生き延びた1羽のヒナが両親に守られている、といった成り
行きを想像してみる。巣を襲ったのはテンだろうか。

アオバズクの顔にまとわりつく虫がいたが、アシナガバエの仲間だろうか?
鬱陶しそうに追い払っていたが、執念深く顔に寄ってきていた。

片目のつぶれたヒナは、この先どのような運命を辿るのだろう。
親鳥に守られながら、南の国へ渡って行けたらいいのに。

この神社、参道を外れて一歩薮に踏み込めば、おびただしい数のヤマビルが人
の体温を感じて寄ってくる。私は靴に付いただけで済んだが、仲間は靴下の上
から吸血され、さらに自宅に戻って頭部にも吸血の跡を見つけたとか。
マダニやヤマビルといった厄介者と背中合わせのフィールドワークである。

【撮影データ】24/Jul/17 D500+VR300mmF2.8,90mmMACRO