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夏至も過ぎ


ハッチョウトンボ(トンボ科)
6月21日は夏至だった。翌日から昼が日ごとに短くなると思えば、まだ夏も
来ていないのに寂しい思いがする。袴狭巣塔では親鳥の営巣が続いているが、
3羽のヒナは巣立ち直前である。近くの水田では中干しが始まり、アキアカネ
がどんどん羽化している。

調査のために朝の里山湿地に入る。防獣ネットで周囲を囲んだ湿地は緑豊かで
あるが、低くなったネットを飛び越えてシカが侵入した痕跡があり、保護区域
でも食害が再開されている。昨年復活を喜んだトキソウは、もうどこにも姿が
なく、少し前に調査に入ったときは未開花株が確認されていたカキランも消失
していた。困ったものである。お盆のサギソウは無事でいてほしい。

ハッチョウトンボは健在で、あちこちでオス同士の縄張り争いが見られた。
モウセンゴケの花に止まったところ。マミジロハエトリが蛾を狩っていた。

移動してため池の調査。ドヨウオニグモをチェック。ナガエミクリを丁寧に見
て回るがお目当てのキンイロネクイハムシは見当たらない。今年は発生しない
年回りなのだろうか。大きなヤゴはパトロールしているクロスジギンヤンマの
抜け殻だろう。

クロイトトンボのタンデム、キイトトンボにレンズを向けて撤収。

【撮影データ】26/Jun/17 D500+VR300mmF2.8,SP90mm,DX35mm+Gyoro8