虫の季節に入った。谷のどん詰まりのオニグルミの木に、オニグルミノキモン カミキリを探すも、いたのはリンゴコフキゾウムシくらい。 海に出て、トベラの花を探すとフタイロカミキリモドキ♀を見つけた。ほとん ど誰も気づかないような虫であるが、よくみれば金属光沢が美しい。人間の鼻 にも強烈な芳香が漂うが、この虫も誘引されるのだろう。橙色の太ももが魅力 のオスは見つからなかった。 スナビキソウにアサギマダラが乱舞している。背景のスノーケルセンターでは 自然学校の子供たちで賑やかだった。 最後にスナムグリヒョウタンゾウムシのポイントで、諦めて引き上げ際によう やく1頭を見つけた。砂浜工事で激減していたハマヒルガオも再び増えてきて いる。しかし、一面に咲いているハマヒルガオを一本一本片っ端から覗いてみ て、ようやく1頭のスナムグリヒョウタンゾウムシを見つけるくらいの希少種 ではある。地味に、しかし強かに、生き延びて行ってほしい。 【撮影データ】29/May/17 D500+SP90mmMACRO, DX35mmF1.8+Gyoro |