トップろっぽうフィールド日記>このページ

堪水田に珍客


オオハシシギ(チドリ目シギ科/Long-billed dowitcher)
稲刈りが終わり、いち早く水を張ってくれた田んぼが何枚か出現した。ここには
きっと旅のシギやチドリが立ち寄るだろうと思っていた矢先、この堪水田に珍客
が入った

2羽のツルシギの間に地味目の見慣れないシギがいて、図鑑と照合して名前が分
かった。オオハシシギである。初めてお目にかかる鳥だ。調べると、シベリア極
北の繁殖地から、アメリカ西海岸方面に越冬の渡りをするという。たまにアジア
方面への渡りの群れに紛れ込んで、日本でも観察されるらしい。

オオハシシギは足の少し長い大型のジシギといった外観。寄って来なかったので
遠い写真を切り出したオオハシシギ。今年生まれの幼鳥である。ツルシギ、アオ
アシシギと混群を形成して旅を続けているようだ。

この群れのツルシギは3羽。1羽が水浴びをみせた。風呂上がりの水切りアオアシシギも3羽いた。短い観察時間で群れが飛び1羽のアオアシシギが居
残って翌日以降も同じ堪水田で確認した。

ダイサギがトノサマガエルを捕まえた。別のダイサギが横取りに入ったが、捕獲者は
飛んで逃げて行った。

堪水田は、たくさんの水鳥のオアシスになる。もっと増えてほしいと思う。


【撮影データ】29/Sep/16 豊岡盆地 D500+VR300F2.8