浜に出て、打ち上がった海藻のかたまりを片っ端からひっくり返して歩く。ほど なくお目当てのヒョウタンゴミムシを見つけた。これまでは写真を撮るだけだっ たが、職場で管理している昆虫標本の更新時期にきており、新しい標本が必要に なってきたため、採集して持ち帰ることにする。 胸部と腹部の接合部が細く、ひょうたん型をしていることからその名がある。 ちょっと見、クワガタの頭とゴミムシの腹を合わせたようなユニークなフォルム である。砂浜で暮らしており、前脚を使って砂にの中に潜る。 午後からは山地へ向かう。目星をつけた林道に入ってすぐ、広葉樹の伐採木の集 積場があり、ここで落ち着くことに決める。キマワリやニジゴミムシダマシが目 につく。 ほどなくお目当てのルリボシカミキリが登場した。あまりに、こちらの思い通り に出てきたのでびっくりである。ルリボシカミキリとは10数年来出会っておら ず、長い間、毎年夏の最も気になる虫であり続けた。 マクロでひとしきり撮影したら、魚眼レンズで迫ってみる。 最後は手乗りルリボシで遊んでみる。大切に持ち帰って標本になってもらった。 同じ林道で山に入るが、めぼしいものには出会えず。ウバユリとコオニユリに レンズを向けて山を出た。 【撮影データ】28/Jul/16 D500+VR300F2.8,SP90mm, SIGMA10mmFE |