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さなぼりの頃


コウノトリ(コウノトリ目コウノトリ科)
「さなぼり」とは、但馬弁で田植えが終わった後の慰労会のことをいう。集落単
位で公民館に集って、酒を酌み交わす習慣だ。

早苗の田んぼにダイサギが羽を休めていた。その群れの向こう側にコウノトリが
動いているのが見えた。雨がときおり強まるなか、畦際で別のコウノトリがじっ
としている。

新田地区に入ると、久しぶりにJ0228と出会った。(トップ写真) 百合地巣塔の
メスであるが、息子のヨメから攻撃を受けて負傷し、保護収容中の夫との再会を
待ち続けている。あちこちにコウノトリ育む農法の無農薬米の圃場の白黒の旗が
立つ。やがて飛び去っていった。

百合地巣塔の西の田んぼには、その息子J0025がいた。しきりに食べているのは
モノアラガイのようだ。すぐ近くにいた嫁のJ0016が飛んできて合流した。
J0016はすぐに巣材を集めだし、まとまった量をくわえて両親から奪取した巣塔
へと運び入れた。今シーズンの繁殖は一度失敗しているが、まだその気持が残っ
ているようだ。

水田のダイサギカルガモにレンズを向ける。

上がり際、我が家近くの休耕田でコフキトンボハラビロトンボハハコグサな
どをチェック。

【撮影データ】13/Jun/16 六方田んぼ D500+VR300F2.8