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春蘭とギフチョウ


ギフチョウ(アゲハチョウ科)
六方川沿いをチェック。ノビタキ♂を見つけたが、すぐに飛んで逃げてしまった。
川の中が騒がしいので覗いてみればコイのペアが、岸辺で産卵行動をしている様
子。複数箇所で、同じ光景が見られた。

円山川では夏羽に換わった美しいカンムリカイツブリを見ることができた。
水の落ちた六方田んぼではシギチの姿はなく、夏羽のダイサギが餌を求めて歩い
ていた。緑の婚姻色と飾り羽根が美しい。

西の丘陵地に向かう。斜面にトキワイカリソウがよく目立つ。花をアップで。
オオイワカガミも一帯に群生で花を咲かせて美しい。虫はカバイロコメツキかな?

いつもの場所にシュンラン2株が綺麗に開花していた。LED照明で花のマクロ撮影。
ここのシュンランは、誰かが保護して世話を続けているような、そんな人為的な
様子が伺えるが、毎年同じ場所で会えることは嬉しい。

山道を進んでピークに出る。見事なコバノミツバツツジにキアゲハが吸蜜にきた。
地面には、成虫越冬でボロボロになったヒオドシチョウがテリ張り行動を見せて
いる。そんな様子を観察しながら待つことしばし。ようやくお目当てのチョウが
出てきた。アゲハチョウの仲間ギフチョウである。豊岡盆地ではすっかり数を減
らした種の一つであるが、食草の保護によって生きながらえている場所がある。

ツツジに吸蜜してくれるのを待ったが、そのチャンスはとうとう訪れなかった。
その代わり、地面で日向ぼっこして長く開翅するシーンを至近距離から撮らせて
くれた。魚露目で迫ったギフチョウ。さらに寄って、ほとんど翅にあたるほどま
で寄ったのがこのカット。いずれもノーファインダーでシャッターを切っている。

飛んでいるのを追い撮りするも、早くてしっかり捉えるのが難しい。レンズを超
広角に変えて追ったこの1枚は、なかなかのお気に入りカットとなった。

同じ山道を戻る。途中、ソウシチョウの群れが高い梢を渡って行った。た望遠レ
ンズでもう一度シュンランを撮影して山を出る。駐車場脇で見つけたシロハラと
思ってシャッターを切った相手は、帰宅後のチェックでアカハラだと分かった。

【撮影データ】10/Apr/16 豊岡盆地 D7000+VR300F2.8,60mmMACRO,SIGMA10-20