百合地ペアが巣塔で揃ってクラッタリングしていた。空を仰げば、別のコウノ トリ2羽が飛んでいる。繁殖期に入ったペアは、巣塔に近づく別個体に神経質 になる。豊岡盆地のほぼ中央に位置する百合地巣塔では、上空を行き来する他 のコウノトリによって、常にストレスを受け続けていると言ってよい。このペ アの繁殖率の低さは、このストレスが原因のひとつとも考えられている。 正午過ぎに広域農道を走ったおり、巣塔近くの堪水田にコハクチョウが4羽に 増えているのをチェックした。山から下りた夕刻近く、六方田んぼに寄ってみ た。ちょうど4羽のコハクチョウが飛び立ったところだった様子で、しばらく 上空を旋回してから東寄りの堪水田に下りた。 下りた田んぼに向かえば、コウノトリと一緒にいるところだった。新しく飛来 した2羽のうち1羽は、灰色の羽根を残した幼鳥。突然小競り合いが勃発。 新参者が越冬の1羽を追いやる場面を観察した。追われた1羽は隣りの堪水田 に緊急避難。 やがて美しい夕焼けに、六方田んぼが染まって行った。 【撮影データ】08/Feb/16 六方田んぼ D7000+VR300F2.8 |