河原のヤナギの込み入った枝の中に、昼間はじっと隠れているトラフズク。すっ かり「木化け」した相手を見つけ出すのは、相当な困難を伴う。仲間がそれを見 つけて知らせてくれた。 騒ぎになるので、どこかに移動していなくなったタイミングで、記録として残し ておくことにする。 最初の個体は色白が特徴の、単独飛来の様子だった。近くに別個体がいたかも知 れないが見つけられなかった。重なりあうオギの隙間からわずかに見通せる空間 の中に、トラフズクは警戒の目をギロっと剥いた。 何日か経って、同じ仲間が、別の場所で3羽のトラフズクを見つけた。教えられ た現場に遅れて到着したときには1個体が残っていた。同個体のアップ。 警戒されて少し移動し、枝被りの少ない場所に止まってくれた。 人知れず、ひっそり夜を待つフクロウたちが案外身近なところにいる。 かくれんぼの「鬼」に見つからぬよう、上手に隠れているがいい。 【撮影データ】06,12/Dec/15 D7000+VR300F2.8 |