8年ぶりにアカアシチョウゲンボウと遭遇した。夕方の同時刻に、2つの移動グ ループが目撃された。4羽の群れの1羽。 少し離れた別の場所では8羽の群れが観察された。電線で羽を休めては飛び出す 行動を見せたあと、高く舞い上がったまま消えて行った。 見た限り、すべてが幼鳥だろうと思っていたが、同じ現場で仲間が撮影した写真 に、超レアなアカアシチョウゲンボウ成鳥♂*が記録されていた。別カット*。 幼鳥と成鳥♀は似たような羽根模様だが、成鳥♂はまったく別の鳥と思えるほど、 違った色をしている。今回、私も初めて写真で確認させてもらった。 4羽を確認したエリアでは、2羽と1羽に分かれて翌朝も観察された。電線に止 まる2羽。身の危険を察知したハクセキレイが幼鳥のすぐ近くに飛び上がった。 突然ハヤブサが現れ、1羽のアカアシチョウゲンボウを追い回した。その2羽の スピードたるや、目が回るほどの高速であった。 少し離れた場所で1羽を確認。こちらはカラスにしつこく追われていた。 その空中戦でのアカアシチョウゲンボウの飛翔。上面の羽根模様。 ようやく振り切って電線に戻ったところを、今度はチョウゲンボウに追われて飛 んだ。 別の電線でようやく落ち着いたところで、図鑑写真を撮らせてもらう。 尾羽の横帯は8本見える 初列風切の水玉模様 蝋膜、アイリング、足、下尾筒が赤い 捕まえたバッタを空中摂食する様子も観察できた。 長年、地元で定点観察を続けてきたものだけに与えられる、ほんのわずかな遭遇 チャンスは、私たちだけのご褒美である。今度いつ会えるかも知れない希少な渡 り鳥は、次の中継地へと急ぎ飛び去って行った。長旅の安全を祈る。 ※ *マークの2カットは、鳥仲間のHさんのご厚意により掲載させて頂いた。 【撮影データ】12-13/Oct/15 D7000+VR300F2.8 |