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渡去の季節


コハクチョウ(カモ目カモ科)
六方田んぼのコハクチョウ*は、31羽の群れでしばらく同じエリアに逗留した。
広域農道脇の堪水田が常駐場所であり、道行く車から多くの視線を浴びていた。

朝の百合地地区、畦をつつくソデグロヅルを見ているうちに7羽のコハクチョウ
が東の空を飛び(トップ写真)、旋回しながら高度を上げて河梨峠の向こうに姿
を消した。31羽の群れのうち7羽が、2月21日、北に向かって旅立った。

同じ日の夕刻、堤防際の堪水田にコウノトリ百合地ペアとソデグロヅルが行動を
共にしていた。西の稜線に夕日が落ちた後も、ソデグロヅルの方から積極的にコ
ウノトリに歩み寄る。コウノトリが飛び立つとソデグロヅルが後を追う。

コウノトリが巣塔に戻ると、ソデグロヅルは近くをひと回りした後、夕闇に紛れ
ながら堪水田に降りて行った。

さて、このソデグロヅル幼鳥、生まれ故郷の北極圏へと戻ることができるのだろ
うか。北に向かうコハクチョウに付いて行けば、辿り着けそうな気がするのだが、
今のところ、コハクチョウと行動を共にする様子もなく、コウノトリ百合地ペア
のそばから離れようとしない。

【撮影データ】 20-22/Feb/15 六方田んぼ D7000+VR300F2.8,*SIGMA10mmFE