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立春過ぎの雪


ソデグロヅル(ツル目ツル科)
前日まですっかり雪の無い風景だったのが、一晩で20センチを超える積雪とな
った。再びの雪原となった六方田んぼ、いつもの場所にソデグロヅルがいて、わ
ずかな水たまりで餌を掘っていた。

巣を空けていたコウノトリのペアが揃って帰還し、巣塔の上でクラッタリングを
鳴らした。

伊豆地区を見まわると、常駐場所にコハクチョウの姿がない。水路沿いを回れば
カワラヒワが集っている。カワラヒワの黄色はハッとする美しさがある。
同じ場所で、パイプに止まるスズメ。水路を飛び去るジョウビタキ。雪田には3
羽のコウノトリがいた。

午後からは雪が強く降り続いた。六方田んぼの電柱で捕食中のハヤブサを見つけ
る。どうやら獲物はムクドリのようだ。大雪になると小鳥たちの餌場も限定され
るので、ハヤブサにとっては狩の効率が上がるのかもしれない。毛をむしり、肉
をちぎり、ハヤブサは食べることに夢中である。時折見せる精悍なマスクがハヤ
ブサの魅力である。

ハヤブサ観察中にコハクチョウ7羽が飛来し、先にいた別の群れの隣りの田んぼ
に入るのを確認した。

夕刻、ソデグロヅルは円山川の浅瀬にいた。雪はますます強く降り、日も落ちて
暗くなる頃、ソデグロヅルが上流に向かって飛び立った。

2日前、雪のない六方田んぼでねぐら入りするソデグロヅル。コハクチョウとコ
ウノトリとの3ショットが撮れた記念写真。

暗くなった帰り道、7羽のコハクチョウは畦をつついて草を探していた。
別の群れが飛び立って、コーコーと鳴きながらねぐらへと移動して行った。

【撮影データ】 09/Feb/15 豊岡盆地 D7000+VR300F2.8,VR18-200