1年前に、初めてオオワシを観察した鳥取市のポイントを再訪。昨年とまったく 同じ場所の、おそらく同じ枝に、同じ個体と思われるオオワシ成鳥を見つけた。 枝被りがひどく、オオワシを見通せるピンスポットを探してレンズを仰ぐも、 100m以上離れた相手は300mmレンズでは豆粒である。 平日の観察者は私一人だったので、じっくりとデジスコで狙うことに決めた。 さすがにこれだけの倍率になれば、前被りの枝も適度にボケで、なんとか見られ るオオワシの写真が撮れた。あたりを見渡しながら、ときおり伸びをしたりする ものの、大きな動きのないまま時間が過ぎる。 その間、双眼鏡を下げた地元の年配男性に止まっている位置を教えてあげたり、 散歩途中に立ち寄った女性からは、ここのオオタカは10年前から毎年来ている ことを教わったりした。例年、2月の10日過ぎには居なくなるとのことだった から、ここオオワシの渡去の日も近い。 突然オオワシが飛び出した。デジスコから一眼レフに持ち替え、山から湖の沖に 飛んでゆくオオワシをレンズで追う。まともにシャッターが切れないまま遠ざか って行くと、すぐにUターンして戻ってきた。力強いストロークであっとい間に 頭上を通り越し、元居た場所からさらに上の、稜線近くの枝に止まった。 距離は倍ほど離れたけど、先ほどより見通しがよいので、再びデジスコをセット してじっくり向き合った。 右を見る 左を見る 鳴き声を上げる 羽繕い 2時間ほどの観察時間で、たった一度短く飛んだ以外は、ずっと枝に止まったま まだったが、オオワシと一対一で向き合う時間が過ごせてよかった。また来年、 きっとここで会おう。それまで、元気でいて欲しい。 【撮影データ】 02/Feb/15 鳥取市 D7000+VR300F2.8 Nikon1V1+10-30mm+TSN-824M |