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新年の雪鶴


ソデグロヅル(ツル目ツル科)
新年が開けて2日目、40cm近い雪を落として寒波が緩んだ。仲間が付けた轍
を踏みながら雪原の六方田んぼを行く。分散していたコハクチョウが一箇所に集
って、餌採りに困っている様子だった。

近くにソデグロヅルがいた。シベリア最北の地が故郷だから、これくらいの雪は
どうということはないのだろうが、親や仲間からはぐれての初めての異国の冬は、
きっと厳しい試練には違いないだろう。

観察を開始してすぐ離陸姿勢に入った。雪田の上を低く飛ぶ。アップストロークダウンストローク。雪に埋もれた集落を背景に飛ぶ。光りの当たり加減が良かっ
たので翼の色模様がよく分かる。

雪の上を歩きながら、しきりに餌を探しまわるが、くちばしを入れる場所も見つ
からない様子。それでも雪の上を歩き続ける。水路に入ってバランスを失う。
諦めてまた少し飛ぶ。(トップ写真)

そんなソデグロヅルの様子を、エールを送りつつ、しばらく見ていた。

【撮影データ】 02/Jan/15 六方田んぼ D7000+VR300F2.8