朝からカラっとした爽やかな夏の天気。いろいろと用事を済ませて、15時過ぎ から歩いて里山に向かう。鉄砲の音が近くで鳴ったから、有害駆除が入っている のかもしれない。 尾根に出てコナラの樹液に集ったカナブンを見ていると、上から橙色のベストを 着た猟師が下りてきて、今日は沢山の猟師が一帯に入っていることを告げた。平 日の夕方近くに山歩きをする酔狂者の登場は、猟師の計算外だったようだ。仲間 に無線で連絡をとってくれたが、地味な格好で歩く私はかなり危ない。 尾根筋を上がると二人目、三人目と猟師に会う。三人目の猟師と立ち話をしてい ると眼の前50m先の斜面をツキノワグマがトラバースしてゆくのが見えた。 クマがいることを猟師に告げる。クマと目が合う。そのまま足を早めて林の中に 姿を消してしまった。あまりにあっけない出会いにレンズを向ける気も湧かず、 あとで悔しい思いをした。 4人目の猟師に冷たい視線を投げられて山頂に到達。予定通りオオムラサキのテ リ張り時間に間に合った。いつものサクラの枝先で警戒するオオムラサキ。 スクランブル発進はボケブレ写真。 エノキの周りではタマムシがブンブン飛んでいる。 タマムシ別カット。 サクラの幹を見て回るが、お目当てのヤツメカミキリは見つけられなかった。 ニイニイゼミ、キマワリ、オオゴキブリをチェック。 山頂で1時間過ごす間、何度か鉄砲の音を間近に聞いた。風に火薬の臭いが混じ っていた。シカが山頂に飛び出てきた。クマが上がってこないか期待したけど、 それは無かった。下山する頃には猟も終わった様子で、猟師に会うこともなかっ た。シカは興奮して山を駆けまわっていた。林床の緑は少しづつではあるけど、 回復してきている様子も感じた。 【撮影データ】28/Jul/14 豊岡市 D7000+VR300F2.8 |