トップろっぽうフィールド日記>このページ

ホオジロガモの交尾


ホオジロガモ (カモ目カモ科)
前日の荒れた天気が去った後は、再び穏やかな一日となった。外海の海鳴りは轟
いて聞こえたけど、大きく潮の引いた内海は波もなく静かだ。ミミカイツブリを
見つけた。今季初。目が合うとどんどん遠ざかって、昼寝中のスズガモの群れの
中に紛れてしまった。

マガモやオナガガモが、引き潮で顔を出した岩礁で寛いでいる。
キンクロハジロにレンズを向ける。

ホオジロガモのペアを見ているうち、メスは水面に伏したままになり、オスはし
きりに求愛ディスプレイを見せだした。始まるなと思いながら、レンズを向け続
ける。

いきなりオスがメスの上に馬乗りになった。重みでメスの体は一旦完全に水没し
そのあと、頭を水面にようやく出した状態をキープ。激しい動きはなく、淡々と
事が進む。重なったままメスの体が水面から出て、その場で回転しはじめる。
この角度からはメスの足が上がっているのが分かる。

交尾行動を終えると恥じらうように離れて、すぐに2羽で飛び立って行った。
2月の一番寒い季節を前に、カモたちの春はすでに始まっていることを思う。

【撮影データ】27/Jan/14 久美浜湾 D7000+VR300F2.8