ヤシャブシの実にカワラヒワが付いているのを離れたところから見ていたら、マ ヒワ♂の姿がちらっとに見えた。おやっと思ってしばらく観察を続ける。ウルシ の実はまだまだ沢山の実を付けていて、カラやメジロがときどき食べに来る。 帰宅後、空抜け逆光で撮った写真の整理をしていたら、マヒワ♀と思って撮った 鳥の頭のてっぺんが赤かった。翌朝、ポイントに出直してチェック開始。 朝もやが消えかかる森で、シロハラ、コゲラが近くに来たのと、遠くにアオバト の姿を確認した。 チィチィと小さく鳴き交わしながら、ヒワの群れが近づいてきた。マヒワ♂は黄 色いのですぐにそれと分かる。翼を広げたところ。この写真で中段の2羽に注目。 右がマヒワ♀で左がベニヒワ♀である。マヒワ♀は少し黄味を帯びているのと、 ベニヒワ♀は頭頂部に深紅の斑がある。見る角度で「紅いベレー帽」が確認でき ないと、遠目で両者の識別は難しい。前日、私も見間違えたのだ。 マヒワとベニヒワの混群は、しばらく近くのヤシャブシの実を食べ続けた。ベニ ヒワの観察はメスが5年ぶり、オスは実に11年ぶりのことである。今回のベニ ヒワの群れは20羽ほどいると思われたが、胸が紅い成鳥オスは僅かな数しかい ない様子。 ひとしきり実を食べると一斉に飛び去って、その後長い間、同じエリアに姿を見 せることがなかった。11年ぶりの再会なので辛抱強く待って、再び群れが巡っ てきた。ベニヒワの群れは逆光空抜け。色が出ていないが、よく見ると、胸に紅 い色の出た若オスが混じっているのが分かる。 ベニヒワはスズメより一回り小さく、遠くからでは思うような写真が撮れない。 いずれもトリミングで切り出したベニヒワ♂、ベニヒワ♀。ヤシャブシの実を選 択的に食べたが、スギの実を食べるベニヒワ♀も確認した。 【撮影データ】24-25/Jan/14 D7000+VR300F2.8 |