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ぎょぎょぎょ


ウミウ (ペリカン目ウ科)
湾内にはスズガモとホシハジロの混群が浮かんでいる。その沖合に、白い腹を見
せて大きな魚が浮いたり沈んだりしているのが見えた。はて何だろうと、観察を
続けると、ウミウが大物を仕留めたところだった。

ウミウは大き過ぎるボラに手を焼いている様子で、くわえたまま空中に放り上げ
たり、水中に沈めたり、くちばしで突き回したりと、大ボラの勢いを押さえ込む
作業を続けた。

やがてグッタリした大ボラを空中に突き上げると、ひと思いに飲み込んだ。魚の
形で膨らんだ喉のまま、しばらく苦しげにしていた。

湾に注ぐ川の中洲では、トビがサケの頭を食べていた。

池に回ると、ちょうどミサゴがダイブするのがフロントガラス越しに見えた。
飛び上がって近くの電柱に止まったミサゴの足には、大きなフナが掴まれていた。
近くにいる私を嫌って、電柱での食事を諦めて飛び立った。

ウミウのボラ食い、トビのサケ食い、ミサゴのフナ食い。
今年の流行語大賞「じぇじぇじぇ」ならぬ、「ぎょぎょぎょ」の魚三連発。

盆地に戻ると若い方のチュウヒが田んぼをパトロール中だった。


【撮影データ】13/Dec/13 D7000+VR300F2.8