円山川堤外でチュウヒを確認した。河川敷の上をパトロール飛行する様子は、ト ビとは明らかに違う不安定な飛び方である。獲物を捕捉すると垂直に落下して捕 まえる。シーバス狙いだろうか、釣師の近くを飛ぶ。 翌日、六方田んぼエリアで同じ個体と思われるチュウヒをチェック。小鳥らしき 獲物を掴んだまま大豆畑の中にストンと落ちた。食べ終わるまでしばらく出てこ ないので、他に相手を見つけてレンズを向ける。 チョウゲンボウがオオタカ若に絡まれていた。オオタカから逃れて高空を旋回す るチョウゲンボウの横にアカトンボが写っている。耕うんのトラクターにまとわ りついてカエルを捕食するのはダイサギ。そろそろチュウヒが飛び上がる頃と、 チャンスを待っているところへ先ほどのトラクターが向かってきた。道を譲った ところでトラクターの音に反応したチュウヒが飛び出て万事休す。 その後も、いくつかのポイントでチュウヒを目撃することができたのはラッキー。 地上でカエルを食べているところに遭遇して、くわえたまま飛び上がったところ をトビに狙われた。トビ(上)とチュウヒ(下)はパッと見で非常によく似てい る。トビと思って見過ごすと、チュウヒだと分かって大慌てということが何度も ある。 チュウヒの羽根色は個体差が大きい。今回の飛来個体は顔が白く、初列風切の付 根付近が白く目立つ。なかなか格好いいチュウヒである。別角度から。 頭上近くを飛んでくれた時の飛翔写真。裏面のまだら模様がよく分かる。 逆光の秋空の中を旋回するチュウヒ。 やがてカラス軍団の待ち構えるエリアに入ると、一斉にカラスにモビングされて 飛び去ってしまった。 ノビタキは田んぼのあちこちで見られるようになった。 ノスリが電柱の上でカエルを食べていた。茶色の強い個体で、最初はトビと思っ て見ていた。電柱の上から新たな獲物を見つけると、急降下して捕捉に掛かった が、逃げられたようでブッシュから飛び出てきた。 10月に入っても30℃を超える猛暑日が続いている。鳥たちもくちばしを開い て息を荒くしているけど、ボチボチと猛禽類が出だすとフィールドワークが俄然 楽しくなる。 【撮影データ】06/Oct/13 D7000+VR300F2.8 |