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虫の季節


ラミーカミキリ(カミキリムシ科)
週一度の定期的なフィールドワークを、虫屋のUさんと一緒にやっている。新し
く見つかったハッチョウトンボの生息地をチェックした。ハッチョウトンボ♂は
狭いエリアに10頭ほど数え、それぞれが小さなテリトリを持って別のオスの侵
入から守っている。メスは1頭しか見かけなかったが、オスに遅れて発生するの
かもしれない。

生息地*は谷の作業道沿いの、長さ50mほどの狭いエリア。法面から湧き出る
少量の水が絶えることなく供給され、ハッチョウトンボの好む湿地環境*を作っ
ている。道端の何でもない場所が、意外なビオトープになっているのだ。

少し移動して、同じ山域の北側の谷に入ってみる。こちらにはハッチョウトンボ
の好む環境は今回見つからなかった。農道の真ん中でムカシヤンマ*が寝そべっ
ているところに遭遇。腹ばいで近づくとポーズ*をとってサービスしてくれた。

海に近い3箇所目のポイントに移動。ヌルデの葉裏に小さなカミキリが飛んだ。
ヨツキボシカミキリだった。複数個体を確認。イッシキキモンカミキリは未発生。

オニグルミノキモンカミキリ**は前回の観察時に比べ、ずいぶん発生数が増えた。
1フレームに4頭のオニグルミノキモンカミキリ**が入るポイントもあった。

路端のカラムシにはラミーカミキリ1頭を確認。今シーズン初認である。一時期
は盆地内でもよく見られたラミーカミキリ、このところめっきり見なくなってし
まった種の一つだ。

この日最後にチェックしたのがヘリグロリンゴカミキリ**別アングルから**。
何気に通りリ過ぎている路端にも、目を向ければ沢山の虫たちがひっそりと生き
ている。

【撮影データ】18/Jun/13 D7000+DX35mmF1.8xGyoro8,*SIGMA10mmFE,
             **SIGMA17-70mm