鳥仲間からシロハラクイナ確認の情報を得て現場に向かった。すでに何人かの観 察者が先行していたが、しばらくの合同観察は出現の気配がないまま終わった。 天気は雨となって現場を離れた。 夕方、再度ポイントに出向く。天候は回復して西日がよく入る。30分ほど待っ ただろうか、対岸のテトラに突然シロハラクイナ*が現れて水浴びを始めた。 水切りをするシロハラクイナ*。 前回の観察は2002年5月30日で、少し下流ではあるけど、ほとんど同じ場所で観 察した。実に11年ぶりの再会である。11年前はデジスコ撮影だったけど、あ れから道具も撮影スタイルも随分と変わってきた。 川を挟んだ対岸の相手との距離があるので、カメラをNikon1に替える。ブロック の隙間に姿を消したシロハラクイナは唐突に薮の斜面を下って川に下り、岸辺に 沿って下流へ歩いて行く。 また姿を消したかと思うと、再び薮から出てくる。忍者のような鳥である。 西日に照らされたテトラの上にあがり、ひょいと飛び降りてごみの上を歩き、ま たこつ然と姿をくらましてしまう。 姿を現したのは斜面の上。下の川には同じ仲間のバンとカイツブリが一緒にフレー ムに収まった。 翌朝、もう一度現場で観察するチャンスがあった。その時の撮影データ。 護岸ブロックの上* 護岸ブロックの上 その2* 右岸の斜面で採餌* 斜面を駆け下りる* 正面顔* 同じエリアに常駐のバン* 次に会うのも10年後だろうか? それとも、今後は目撃頻度が上がってゆくの だろうか。注目して観察を続けて行こう。 【撮影データ】02-03/May/13 円山川 Nikon1V1,*D7000+VR300F2.8(x1.4) |