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キビタキ初物


キビタキ(スズメ目ヒタキ科)
山に入ると、萌黄のパステルカラーが目に嬉しい。美しい季節である。見上げる
枝にアオゲラが動いて、短い時間で飛んで行った。

キビタキの声は少し前に聞いていたが、姿をチェックしたのはこれが今期最初。
喉の濃い橙色が鮮やかなキビタキ成鳥♂である。近くにメスの姿があったから、
おそらく番なのだろう。

桜の木にヤマガラがやってきた。

沢沿いで待機して、ようやくミソサザイにシャッターを切る。すぐに遠ざかって
ゆく。

しばらく経ってコマドリの鳴き交わしの声がし、だんだん近寄ってくる。やがて
その声もフェードアウトし、沢音だけが続く。沢の下から、向かって右の崖下に
小さな鳥が飛び込んだ。ミソサザイが上がってきたのだろうとレンズを構え直す。

目の前の苔むした倒木の上に飛び上がってきたのは、なんとコマドリだった。
先だってまでチェックを続けていた別の沢の個体とは、腹の色が随分と違って黒
い。図鑑写真はこのタイプが殆どで、むしろ、先の腹の白いこの個体の方がユニー
クなのかもしれない。2カット目3カット切ったところで、あっけなく上流へ
飛び去ってしまった。

山を下りてから円山川沿いを巡回すれば、コムクドリが来ていた。
川岸のヤナギが新芽を吹いて美しい。その枝中をアオジが動いている。

【撮影データ】25/Apr/13 豊岡市 D7000+VR300F2.8(x1.4)