穏やかな小春日和の内海は、波もなく静かに佇んでいた。春になってからの海よ りも、この時期のこういった風情の方が「春の海」と呼ぶのにふさわしい。そん な風に感じながら、岸辺沿いにぶらぶら散策してみる。遠くに白い点が2つ見え たので双眼鏡を当てると、思いどおりの、ホオジロガモだった。♂2羽に♀1羽。 トリミングで拡大したホオジロガモのペア。 護岸の陰からヒドリガモが飛び出して、近くの仲間と一緒に逃げて行った。 遠くにミミカイツブリが1羽浮かんでいる。頭に金色の羽根が生え始めて、冬か ら夏への衣替えが始まっている。羽ばたいた後、さらに小さく遠ざかっていった。 カモメがこちらに向かって飛んできて、真上を通過していった。帰宅後で同定し てセグロカモメとした。ダウンストローク。カモメを見送った方向からコサギが 飛んで来た。 潮がよく引いていて、浅い場所では岩礁がむき出しになっている。オナガガモが 集まっていて、撮影モードに入るとすぐに飛び立った。英語でPin Tailの名があ るオナガガモは、飛翔時にその特徴がよりよく現れる。 同じ岩礁にハマシギが群れていて、近寄ると迷惑そうに飛び立ち、水上すれすれ を高速編隊飛行で大きく旋回して消えた。 特徴的な鳴き声が聞こえて海を見れば、さきほど観察したホオジロガモが移動し てきていた。距離は相変わらず遠かったが、たまたま滑走シーン*が拾えた。 気持ちよさにもう少し長居したかったが、昼前には海をあとにする。 【撮影データ】10/Feb/13 久美浜湾 D7000,*Nikon1V1+VR300F2.8 |