年末から引きずっている風邪は、すでに2週間を越えてなお居直り続けている。 「成人の日」の3連休も、結局ほとんど寝て過ごすはめになった。連休最終日、 午後の後半から久しぶりのフィールドに出てみる。 荒れ模様の天気の前兆の雨。六方田んぼ河谷の湛水田に17羽のコハクチョウ を数えたあと、久しぶりにヤマセミのポイントに向かった。雪の残った狭い谷 に雨が落ちて、昨年の同時期の観察時と同じように、低い位置で霧が沈殿して いる。 谷を往復し、今日は会えなかったことを残念に思いながら、谷の出口まで来た ところで前方にヤマセミが待っていた。そのまま車を止め、車内からレンズを 向けた。すぐにヤマセミ♂は警戒態勢に入ってこちらに向き直り、しばらく様 子を伺っていたが、すぐに元の姿勢に立て直して、川面の魚を狙うことに集中 した。 魚影を察知したのか、ときどき冠羽を動かして身を固める動作を見せたが、や がて別の人の気配が近づいてくると、この場所での漁を諦めて上流に向かって 飛び去って行った。 夕暮れの六方田んぼに戻ると、河谷湛水田にコハクチョウの群れとコウノトリ の白い姿がよく目立った。コハクチョウは17羽を数えた。いくつかに分かれ ていたグループが合流したようだ。薄暗がりの中でコハクチョウはクログワイ の根掘りをいつまでも続けていた。 【撮影データ】14/Jan/13 D7000+VR300F2.8 |