そろそろ飛来の季節だろうと、河川敷のヤナギを1本1本丁寧に見て回った。 いた! 川岸のヤナギの低い位置*、ヤナギの横枝に下生えのササが交差して 見通しが悪いところに、1羽のトラフズクが静に身を隠していた。時おり薄目 を開けて周りの様子をチェックする。初物は少しまじめに撮らせてもらうこと にしている。寄れるとこまで寄って、潜んでいる環境状況と一緒に短いレンズ で撮らせてもらったトラフズク*。 同じ位置から300ミリで撮影。目を開いたトラフズクは橙色の虹彩が魅力的。 目を閉じたトラフズクは一気に地味な存在に変わってしまう。 トリミングで切り出したトラフズクの個性的な横顔。 トラフズクは集団で越冬するので、近くに別の個体がいる可能性もあるが、今 回はこの1羽しか見つけることが出来なかった。また、環境の変化に敏感で、 今後の雪や人間の動きによっては居なくなる可能性も高い。 土手で仲良くしていたのはキジ♂とキジ♀。デートの邪魔をしたようで、別々 になって河川敷のブッシュの中に消えた。 六方田んぼでは前日飛来確認されたコハクチョウ1羽が、あいかわらず二番穂 を食べ続けていた。巣塔ではコウノトリのペアが繁殖準備に入っている。 仲間の観察によれば、この日、コハクチョウ1羽と一緒にマガン幼鳥1羽が確 認された。夕方近くになって、同エリアでハイイロチュウヒ♂が飛んだとのこ とだった。 ※結局、この日の観察が最初で最後となった(130214公開) 【撮影データ】16/Dec/12 円山川 D7000+VR300F2.8,*SIGMA17-70 |