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小春日和


タゲリ (チドリ目チドリ科)
三連休は最終日になってようやく晴れた。気温は低めだが、申し分のない青空
の一日だった。ヒシクイは円山川下流に浮かんでいた。日向ぼっこ代わりに、
しばらく川向こうの6羽の観察を続ける。やがて上流からカワウの群れが潜り
ながら接近すると、ヒシクイは追い立てられるように上流へと飛び去った。
初認の11月17日から8日目の滞在である。

土砂置場にノスリが下りていた。レンズを向けるとすぐに飛び去る。

午後の六方田んぼ、畦道でまったりしているところにタゲリが飛来。しばらく
周辺を群れ飛んだあと、目の前の田んぼに降りた。しばらく午後の遊び相手に
なってもらう。冠羽の立派な個体をマークしてシャッターを切る。半逆光の位
置からは体の向きで羽根色が大きく変化する。虹色に耀く瞬間を狙う。すぐ近
くまで寄ってきた個体のドアップ写真。

やがて一斉に飛び立ち、しばらく緩急交えながらの編隊飛行を見せたあと、水
張りが始まっている田んぼに降りた。もう1カット。

猛禽が来たのか、ミヤマガラスの群れが騒ぎ出すと、釣られてコウノトリが飛
び立ちこちらに向かってきた。久しぶりに低い頭上の飛びものにシャッターを
切る。コウノトリは長い間、興奮したカラスに追いかけられて空高く昇って行
った。

ミヤマガラスの群れの中にコクマルガラス暗色型が2羽混じっていた。淡色型
パンダでないのが残念だが、今期初物として記録しておく。

午後の後半はいつものように山へ清水汲みに出かける。村の小さな棚田の畦際
にいたキツネと目が合った。狭い谷あいは、早い夕暮れが訪れようとしていた。

【撮影データ】25/Nov/12 D7000+VR300F2.8,