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ヒシクイ飛来2


亜種オオヒシクイ* (カモ目カモ科)
日曜日は少し天候が回復したが、晴れ間と雨が交互にやってくる但馬の冬の天
気。風も強く、不安定な空模様が続いた。

冬季湛水が少しずつ始まって水鳥が集まっている。クサシギがいた。4羽いた
が、飛んで2羽ずつに分かれた。警戒を解くと時間をかけて羽づくろいを続け
た。出石川ではカワアイサ♀を初認。

盆地の南エリアに愛想のよいノスリがいた。六方田んぼでは大豆の収穫がほぼ
終わり、ミヤマガラスやアトリがおこぼれを狙って集まっていた。

午前中かけて前日のヒシクイの群れを探したが、とうとう見つけられずにお昼
の上がりの時間を迎えようとしていた。朝から何度か行き来したエリアに戻る
と、なんと、ヒシクイ6羽が戻ってきていた。前日の初認時とほぼ同じ場所。
カムフラージュを考えながら、降下場所を空から選んでいることが伺える。

一旦車を止めるたら欲を出して動いてはいけない。しばらく警戒を続けたが、
やがて羽ばたきしたり、頭掻きをしたり、脚を折って座ったり、リラックスし
始めた。落ち着いたところで仲間に召集コール。シャッターを切りながら待機。
Nikon1で撮影した動画も残しておく。



ファインダー越しのヒシクイに緊張が走り、一斉に同じ方向を向いた*。次の
瞬間、低い声で鳴き交わしながら飛び立った*。ヒシクイの位置に気づかない
まま、仲間が田んぼ道を近寄ってきたのが原因だった。6羽は円山川沿いを北
に飛んですぐに見失った。

合流した仲間と状況の確認をしながら、向かいの畦道に寝そべったキツネが見
えた。近寄ってみたキツネ**は、すでに息絶えていた。すぐにもスカベンジャー
たちが亡骸を始末することだろう。

【撮影データ】17/Nov/12 豊岡盆地 D90+VR300F2.8,
                 *Nikon1V1+VR300F2.8,**10mmx0.79