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ミサゴのご馳走


ミサゴ (タカ目ミサゴ科)
海辺は北風が強く吹き出して、湾内の水鳥も風を避けて入江に入り込んでいる
らしく見当たらない。ミサゴがホバリングを始めたのでレンズを向ける。強い
北風を受けて、ほとんど羽ばたくことなく空中停止を続ける。

獲物を捕捉すると真っ逆さまにダイブし、水しぶきが上がった。2〜3秒あっ
てから水面に顔を出し、飛び上がった足にはカレイかヒラメが掴まれていた。
なかなかの大物のご馳走だ。ボラなどの大物を掴んで飛ぶとき、ミサゴは足を
前後させて魚を固定する。幅広のカレイ・ヒラメの類は左右で掴むことが今回
の観察で分かった。

しばらくして別のミサゴが遠くを飛んだ。足にはボラが捕まれており、紅葉の
山に吸い込まれて行った。護岸壁にはいつものイソシギ、農地のノビタキはほ
とんど姿を見なくなった。

防砂林を散策。メボソムシクイが藪の中からチラっと姿を見せては消える。
ミヤマホオジロの姿も見かけた。高い断続音をあちこちで聞き、声の方向に目
を向けるとジョウビタキ♀を見つける。

水溜りからツグミが飛び立ち、エナガシジュウカラの混群がひとしきり賑や
かに通過してゆく。

【撮影データ】10/Nov/12 京丹後市 D90+VR300F2.8